天才のたね

鉛筆をもたない子どもが変わった~プラスのスパイラル~

やる気が全くない子

前担任からの引き継ぎに、

そう書かれていた彼と

4年生の時に出逢った

真夏の動物園の白クマの様に

机にグダっと寝そべり、

授業中、全くえんぴつを持たない

「えんぴつ持たない君」だった

叱っても、なだめても、褒めても

全く無反応

様々な手立てを試しては

その無反応にメゲて

いやいやまだまだと気をとりなおし

また試しても無反応

ノートに赤ペンで

「ノートに書きましょう」

と書いたら、

ノートの裏から逆文字でなぞり

ウンコの絵を描いている

たまの反応はそんな風

こんな状態で、2ヶ月程過ぎた頃

授業中、チョークの入ったケースを

私がバーンと落とし、

チョークが散らばったその時だった

パッと席を立って

チョークを拾ってくれた子ども達の中に

「先生を助けなくっちゃ」とつぶやいて

チョークを拾う

「えんぴつ持たない君」がいたのだ

そのつぶやきと素早い行動に

私はハッとした

私を助けたいと思う

優しい心に気づいたからだ

授業中に鉛筆を持つ様にさせる

指導を一切やめ

その代わりに

私のお手伝いを頼み

「ありがとう」だけを伝えた

それから2週間ぐらいして

えんぴつ持たない君が

初めてえんぴつを持ち

ノートを書き始めた

そして寝そべる事もなくなったのだ

結果(ルール)を優先すると

出来ないことが目につく

出来ていない結果→冷たい関係性→負の感情→負の行動の

マイナスのスパイラル

心の繋がりを優先すると

温かな関係性→正の感情→正の行動→予想以上の結果は

プラスのスパイラル

マイナスのスパイラルから

プラスのスパイラルに変えるには

温かな関係性を築くことからスタートすること

「えんぴつ持たない君」から学んだ

スパイラルをプラスにするコツ

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子どもが変わった温かな関係性についての記事はこちら

教室を飛び出す子どもが変わった~「飛び出し君」の春風

教室を飛び出す子どもが変わった~具体的な対応策~

Photo by Emmy

ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生(たかはし あやお) 愛知県在住。元小学校教員。講師。 学級崩壊のクラスを受け持ち、子ども達を目の前にして何をしたらいいのか、どう理解したらいいのか分からずとても困っていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願って。