天才のたね

イヤだなぁと感じたときに~11才の女の子の智恵~

晴れわたった青空のようにスカッと爽やかな心の女の子に出会いました。

彼女がお友達とお話しをすると、お友達の心にも爽やかな風が通る模様。

いつも朗らかな様子にふと疑問を感じ、聞いてみました。

「嫌だなと感じたり、困ったなと思ったりすることはあるの?」

「そりゃ、先生、学校に来ていたらあるよ」

「あるんだね。じゃあ、嫌だなって感じた時はどうするの?」

すると、女の子が教えてくれました。

「先生、嫌だなっと心が感じたときはね、

頭の中に入れないの。う~んとね、

頭の中の上のぼうしに置くの。

ぼうしをかぶるんじゃなくて、

頭の上に置くの。そして、

家に帰ったら、ぼうしの中をこうする」

と言って、両手で透明ぼうしを掴んで、

ゴミ箱に捨てるジェスチャーをして、

「あはは」と笑いました。

「それでね、まだ嫌だなぁが残る時には、

母さんに全部話して、話したら大丈夫になるからそれで終わり」

「それで終わりなんだね」

「そう、それで終わり」

 

そっかぁ~賢いなぁ。心が嫌だと感じたことを、

頭の中で考えないから、悩みにならないだね。

心で感じたことは、感じるままに、そのまんまになんだね。

Photo by Emmy

ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生 愛知県在住。元小学校教員。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

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