子どもが教えてくれたこと

閉じられていた心の扉が開くとき

崩壊したクラスの担任となった4月

「授業をやります!」と言うと、「むり~~~」

給食の準備の時間には、男の子達は廊下で野球、、、

「めんどくさいし」

「やりたくないし」

「できないし」

「ウザい」などなど、、

荒れた言葉が飛び交うことが日常だったクラスの中では、

それはもういろんな出来事が起きて、

わたしは「できごと地層」と称していました。

ある日のことです。

朝の会のチャイムが鳴っても1人の女の子の姿がありません。すると、

「先生、〇〇ちゃんがトイレから出てこないよ~」

と、子ども達が言いに来ました。

トイレに行き、

「〇〇ちゃん、どうしたの?」

と呼びかけても、返事がありません。

1人の女の子が一緒についてきて

〇〇ちゃんが閉じこもっているトイレの横に座りました。

そして、ゆっくりとした声で

「誰が嫌なことしたの?1班の子?」と、扉の向こうにいる子に聞きました。

扉の中からは返事がありません。

わたしは、朝の会の時間だし、

その後には授業をしないといけないし、、

次の予定を考えると少しイラっとしながらも、

深呼吸をしてどうするつもりなんだろう、、と待つことにしました。

すると、彼女は

「2班の子?」と、続けて聞きました。

扉の中からは返事がありません。

それを気にする風でもなく、

彼女は、「3班の子?」「4班の子?」とゆっくり順に聞いていきました。

彼女が

「8班の子?」と聞いた時に、扉の内側から

「うん」と返事がありました。

すると、次に彼女は

「〇〇ちゃん?」、「〇〇君?」と順に8班の子の名前を挙げていきました。

「うん」と返事がありました。

「〇〇さんと話がしたい?それとも、今はまだやめておく?」

と、彼女は聞きました。返事がありませんでした。

「今はまだ話したくないんだね。分かったよ。」

と、その子が伝えた時に、トイレの扉がスッと開いて、

トイレに閉じこもっていた女の子が出てきたのです。

まるで閉じられていた心の扉が開いたいたみたいでした。

彼女のような子ども達の姿に感動し

どう対応したらいいのだろうか、、、

何をしたらいいのだろうか、、、

どうしたらいいのか分からないときに、

たくさんのヒントをもらっていました。

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ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生(たかはし あやお) 愛知県在住。元小学校教員。講師。(近い未来)作家。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

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