天才のたね

子ども達には、「いいとこメガネ」と「信じているベクトル」

小学生の頃に

多分、わたしが小学生の頃の記憶だと思います。

帰りの会に「今日の反省」コーナーがあって、

子どもが手をあげて

「〇〇君が掃除をちゃんとしないから、

次からはちゃんとしてください」

と言うと、名指しされた〇〇君は

「次からはちゃんとします。」

と皆の前で反省をするという時間がありました。

わたしは、子ども心に何だかその時間が

とても嫌でつまらないなと感じていました。

「いいとこメガネ」

教師になったわたしは、

わたしは1日の終わりの「帰りの会」に

「友だちのいいところ」を見つけて発表する時間を創りました。

「友だちのいいところ?って何だろう」

という怪訝な(けげんな)顔つきの子ども達の様子に

普段からメガネをかけていたわたしは、

「いいとこメガネにしよう!」

とひらめきました。

「このメガネは魔法のメガネ♪

いいとこを見つける♪

いいとこメガネ♪ へんし~~ん!!!」

とリズムをつけて歌うと、

いいところを見つけるメガネに変身です。

・〇〇さんが鉛筆を落としたときに、拾ってあげていたね。〇〇君ありがとう

・ぞうきんで床をふくときに、はしっことかゴミ箱の後ろとかまっくろくろすけがいるところを見つけて、自分から磨いていたね。

・算数の文章問題で、いつもだったら読む前に「いやだ~」っと言って読もうとしないのに、今日は文を読みながら図を描いて分かろうとしていたね。

・〇〇ちゃんが泣いていた時に、そばに一緒にいて励ましてくれた〇〇ちゃん、ありがとう。

など、昨日よりも努力したな、成長したな、友だちに優しくしたなと

気づいた事を子ども達に伝えます。すると、

子ども達から「次はぼくの見つけて」とリクエストがきたり

「わたしも見つけたよ」と伝えてくれたりしました。

そうやって、帰りの会で

「友だちのいいところ」コーナーが成立するようになりました。

子ども達の見つけた「友だちのいいところ」を聞いていると、

「うわ~~あの子にそんな一面があったんだ。おどろきだなぁ」

「子どもって、友だちのことをよく見ているんだな」

という発見にもなりました。

その時間が嬉しくて、

「お友達のいいところ」を

帰りの会で発表する時間をずっと続けました。

~・~・~・~・~

ある日のことです。

「飛び出し君」の対応がなかなか上手くいかず、

そのことでわたしがメゲて元気がでないことがありました。

自分がいいと思ったやり方でやってはいるものの

まだ効果がでなくて、周りの先生からは非難をされて

本当にこのやり方でいいのか不安になって

自分が信じられなくなっていたんだと思います。

わたしは、ふと近くにいた子ども達に

「先生のいいところも、『いいとこメガネ』で見つけてほしいな。」

とつぶやきました。すると、近くにいた子ども達は

きっとわたしの心を感じとったのでしょう。

わたしの周りに集まってきて、

「先生はね、わたしが算数できなくで困っているときに

いつも励ましてくれるよ。」

「給食が食べられない時に、

ぱくぱくの歌をうたってくれるのが嬉しい。」

そして「飛び出し君」の近くの席の男の子は

「みんなのことで一生懸命な先生、ありがとう」

と、言ったのです。

ヘナチョコだなぁ、

ほんっとにうまくできないなぁ

ダメダメだなぁ

という気持ちでいっぱいだったわたしの心が

子ども達からの「いいとこメガネ」で、

胸がいっぱいになって

涙が出そうになりました。

その涙をぐっとこらえて

「ありがとう、元気がでた。」

と、笑顔をうかべると、

子ども達はわたしを見て、嬉しそうに笑いました。

わたしもアハハハと笑いがこみ上げてきました。

「信じているベクトル」

わたしは、子ども達の話を聞くときにいつも

あることをしていました。

それは、「信じているベクトル」を心から発射して

子ども達の話を聞くのです。

「あなたが困るんじゃないかと思って

心配しているから言うんだけど、、、」

と子どもに伝えると、

失敗を繰り返したり、

萎縮したりする子がいることから、

子どもは敏感に大人の不安や

子どもの力を信じていない気持ちを

感じとっているんだなと気づいたことがありました。

だから、「心配・不安」で関わるのではなく、

今目の前の子どもができなかったり、

困っていたりしても、

一緒に不安になるのではなくて、

子どもの少し先の未来の可能性を信頼して

「信じているベクトル」で話を聴くと、

子ども達は不思議と、

本当の気持ちを話し始め、

いくつかヒントを提案すると、

自ら「こうしたい」を決めて、行動し始めるのです。

自分で決めて行動したことは、

うまくいったらヤッター!!!と喜びになるし、

うまくいかなかったら、

「次はどうしたいか」を考えるきっかけになります。

そしてまた自分で決めて行動します。

うまくいってもいかなくても、

どちらも子どもの成長になります。

そして、子ども達に変化が起きていくのです。

おわりに

「いいとこメガネ」と「信じているベクトル」

実際にやってみたら、わたしの場合は、

子ども達にプラスの変化が起きて、

共に「嬉しいな」という気持ちを味わえる時間が増えました。

もし実際に試してみる方がいたら、

どんな変化が起きるのでしょうか。

お試し費用は0円です。

たまゆらフォト


ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生(たかはし あやお) 愛知県在住。元小学校教員。講師。(近い未来)作家。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

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