ペンギン先生の実践

ご質問にお答えします~自尊感情尺度 SOBA-SET~

ご質問がありました

前回投稿した

「危うさを抱える『頑張り屋のいい子』~Sbタイプの子ども達~」の記事を

読まれた方からご質問がありましたので、お答えします。

Q 乳児期に獲得してほしい「基本的信頼関係」こちらを慈愛なる触れ合いを通して、赤ちゃんに体験してもらい「心のねっこ」を育てていきたいなと活動をしています。ただ、本当に心の根っこは育っているのか。まだまだこちらのテーマを研究されている方は少ない現状です。データーを実際にとっていらっしゃるのですが、何か数値を出すためのものがあるでしょうか?

自尊感情についてお答えします

A:自尊感情尺度(SOBA-SET)のアンケートを実施しました。18項目の質問に答える内容になっています。その質問紙はこちらの本に載っています。こちらの本は、子どもに関わる方にお勧めの本です。

近藤卓先生著 「子ども達の自尊感情をどう育てるか」

サン=デクジュペリ著 「星の王子様」の中に、

「本当に大切なものは、目には見えない」

という言葉があります。

「心のねっこ」は、目には見えない事だから、

なかなかその大切さが伝わりにくいです。

だけど、その大切さに気づいている人は

伝える必要があるんだなと、今回改めて思いました。

「心のねっこ」を育てていきたいなと活動されてみえる方の

何かのお役に立てれば幸いです。

~・~・~・~・~

自尊感情に関して

・スクールカウンセラーをされてみえた近藤卓先生の

子どもの心のセーフティネット」という記事もお勧めです。

・近藤卓先生の講演会に参加した時のブログはこちらです。

共視について述べています。

「自分を大切に思う気持ち~心のねっこ:基本的自尊感情~」

・「自己肯定感」という言葉を日本で広められた高忠先生

「ひきこもり」は、ストライクゾーンの狭い社会への「これでいいのか」という問い

/立命館大学名誉教授 高垣忠一郎先生の講演より

・今回、子ども達の人権を守る活動をされてみえる方から

興味深い内容の記事のシェアがありました。

自己肯定感の本物とニセモノ

「社会人になって最初の頃、結婚して数年後、中年期以降が変化のポイントになると山崎氏は指摘しています。なぜなら、そうした時期には、他律的自尊感情が高いと健康上あるいは適応上の問題が出てくる」

ライフスタイルの変化(環境の変化)に伴い、

健康上あるいは適応上の問題が出てくるという指摘は心にメモしました。

タイプ別承認を実践する

自尊感情尺度 SOBA-SETの学校現場に実施した際のエピソードです。

わたしが、そもそもSOBA-SETを

学校現場で実地しようと考えたのは、

崩壊したクラスの立て直しをしていた頃に

コーチングで人を4タイプ

(コントローラー・プロモー-・アナライザー・サポーター)

に分けて捉える考え方に出会い、

子ども達の行動観察から分布図を作成して、

タイプ別の声かけを実践したら

「面倒くさいし・やりたくないし・できないし」

と口癖のように言っていた

子ども達と信頼関係を築くのに効果があり、

且つ、内発的動機付けから子ども達が学ぶようになると、

授業中わたしが話す言葉が2つか3つで、

後は、子ども達の中で授業が

展開するようになったからです。

子ども達の発想や意見が、

わたしの予想を超えていくことが

面白くてたまりませんでした。

一方で、「ルールだから」「周りがそうだから」

と思考停止に陥って、

目の前の子ども達に適していない対応をし続ける

アメとムチ系賞罰指導の連鎖に

ストップをかけたいなと密かに考えていました。

そこで、「子ども達を4つのタイプに分けて、

(存在)承認を学校現場に!」

と導入しようとしたら

「全く何を言っているのか分からない」

と反対にあいました。

子ども達の行動観察から分布図を

作成するということが

先生方に共有化できなかったのです。

子ども達がチャレンジする前に、

温かな関係性を築く関わり方が大切だということも

わたしの声かけや関わり方が「子ども達に甘い!!」と

アメとムチ先生に非難されました。

職員室での発言力の強い先生達の反対にあって、

導入が暗礁に乗り上げました。

しかし、救いの手が学校の外から現れました!

大学院の選択理論の教授がわたしの授業を参観し、

「非常によい取り組みだ」と大絶賛して、

校長先生にかけ合ってくれたため、

導入できることになりました。

SOBA-SET(自尊感情尺度)は、

簡易で、時間もそんなにかけることなく、

数値化することができるため

コーチングや心理学の知識がなくても、

子どもをタイプに分け、

それぞれに応じた対応が必要であることが

理解できる利点があります。

実際に、SOBA-SETを実地してみたら、

「あの子がSbタイプだったなんて!!」

と、先生達からの驚きの声が上がる子もいて、

危うさを抱えるSbタイプの子ども達を、

教職員で共有し見守るきっかけとなりました。

心理学を学んでいる方や研究してみえる方にとっては

つっこみどころ満載のブログ内容かもしれませんが

現場では、理論や知識は実践できてナンボです。

実践した理論

そこで、試みて有効だった!理論をシェアします。

実践して有効だった理論

〇学校全体  

・近藤卓先生著 「子どもの自尊感情をどう育てるか」からSOBA-SET

関連記事:危うさを抱える「頑張り屋のいい子~Sbタイプの子どもたち~」

〇「飛びだし君」など個への対応 

・岩井俊憲先生著 「学級担任のためのアドラー心理学」から「子どもの不適切な行動4つの目標」

・ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」

関連記事:教室を飛び出す子どもが変わった~具体的な対応策~

〇学級経営  

・ショーン・エイカー 「幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論」からロサダ・ライン

・汐見稔幸先生著 「子どもが育つお母さんの言葉かけ」

関連記事:学級崩壊したクラスを再生する~愛おしいを育む居場所~

〇子どもとの関係性 

・グラッサー博士 「選択理論」

関連記事:愛のムチか無知のムチか~子ども達の姿が真実~

目の前の子どもの言動の背景への理解を深め、

現状に変化を起こすきっかけとなりました。

たまゆらフォト


ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生(たかはし あやお) 愛知県在住。元小学校教員。講師。(近い未来)作家。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

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