子ども達との物語

ふわふわでぽかぽか

「飛び出し君」が転校してきたことで

わちゃわちゃが勃発する日々

その中で智恵を絞り

手立てを考え

身につけたことが

子どもの声を「聴いてみる」

子どもが「やってみる」のを「見守ってみる」

 

すると感じられるようになった

子ども心の優しさと思いやり

これは

3年生3学期の最初の頃のお話し

 

学級委員さんを決めた

 

選ばれた二人は

学級委員さんが初めてで

笑顔満点のクラスにしたい

とびきり人見知りの女の子と

 

頼りになる学級委員になりたい

ぽんやりしている男の子

 

どちらの子も学級委員になるのは初挑戦

 

新しい学級委員さんが決まって

前の学級委員さんからみんなにスピーチ

 

女の子の元の学級委員さん

 

(みんなに向かって)

 

「2人とも初めての学級委員で

ドキドキしていると思うから

私たちに協力してくれたよりも

もっと協力してあげて下さい」

 

男の子の元学級委員さん

 

(新しい学級委員さんに向かって)

 

「勇気を出して立候補して

選ばれなかった子の気持ちをくみとって

その子の分まで頑張って下さい」

 

選ばれたのは二人だけ

 

選ばれなかったある男の子は

悔しくってずっと泣いていて

友達が何人も慰めにいっていた

そしてその子が立ち上がるまで

黙って側にいる二人の友達

 

泣き止んだ男の子の

肩をさすって

「さあ行こうよ」

と、遊びにでかけた

 

後で泣いていた男の子に聴いてみた

「さっきはどうしてナミダがでちゃったの?」

「みんなのために、ぼくやりたいことがあったから」

 

子ども心は

ふわふわでぽかぽか

喧嘩もよくするけど

優しく思いやることができる

 

純粋な心に触れる喜び

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

photo by Emmy

ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生 愛知県在住。元小学校教員。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

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