「飛び出し君」が転校してきたことで
わちゃわちゃが勃発する日々
その中で智恵を絞り
手立てを考え
身につけたことが
子どもの声を「聴いてみる」
子どもが「やってみる」のを「見守ってみる」
すると感じられるようになった
子ども心の優しさと思いやり
これは
3年生3学期の最初の頃のお話し
学級委員さんを決めた
選ばれた二人は
学級委員さんが初めてで
笑顔満点のクラスにしたい
とびきり人見知りの女の子と
頼りになる学級委員になりたい
ぽんやりしている男の子
どちらの子も学級委員になるのは初挑戦
新しい学級委員さんが決まって
前の学級委員さんからみんなにスピーチ
女の子の元の学級委員さん
(みんなに向かって)
「2人とも初めての学級委員で
ドキドキしていると思うから
私たちに協力してくれたよりも
もっと協力してあげて下さい」
男の子の元学級委員さん
(新しい学級委員さんに向かって)
「勇気を出して立候補して
選ばれなかった子の気持ちをくみとって
その子の分まで頑張って下さい」
選ばれたのは二人だけ
選ばれなかったある男の子は
悔しくってずっと泣いていて
友達が何人も慰めにいっていた
そしてその子が立ち上がるまで
黙って側にいる二人の友達
泣き止んだ男の子の
肩をさすって
「さあ行こうよ」
と、遊びにでかけた
後で泣いていた男の子に聴いてみた
「さっきはどうしてナミダがでちゃったの?」
「みんなのために、ぼくやりたいことがあったから」
子ども心は
ふわふわでぽかぽか
喧嘩もよくするけど
優しく思いやることができる
純粋な心に触れる喜び