天才のたね

ねちゃった春の遠足

「先生、もう明日が楽しみで楽しみでたまらない」

「楽しみで楽しみでたまらないのね」

「嬉しくってたまらないの」

4年生の春の遠足の前日の会話でした。

 

遠足当日の朝

いつものように教室で子ども達を迎え入れていると、

「先生!遠足のこと考えていたら朝まで眠れなかった」と言いながら、

ワクワクした様子で教室に入ってきました。

ところが…

午前中は、みんなと一緒にはしゃいでいたのに、

公園でお弁当を食べた後、「気分が悪い…」と言い始め、

頭がこくんこくんとなり、

どうしても眠たいからと、

一足先にバスに戻り、

みんなが公園で遊びはしゃぎまわる中、

お眠りタイム…その後全く起きませんでした。

 

遠足の翌日の朝

あんなに楽しみにしていた遠足なのに残念がっているんじゃないかと

教室で気にしながら待っていると、

「先生、おはよう!昨日いっぱい寝たから元気になった!」と笑顔で登場。

あら、元気だった!

ああ、そっかぁ…

子ども心は「今」に生きてるんだ…

Photo by Emmy

 

 

 

ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生 愛知県在住。元小学校教員。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

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