ミカンゼリーの分かち合い

3年生3学期 給食の時間のエピソード   給食のデザートは、ミカンゼリー お休みの子の分があまっていた   クラスのルールは ご馳走さまの10分前に 食べ終わった子でジャンケンをする   ミカンゼリーを巡って興奮する子ども達   すると、1人の女の子が言いに来た 「私達みんな一個食べたから、英語の先生に一つあげたいの」   今日はたまたま、お弁当持 […]

天才のたねがニョッキニョキ

「ぼくには何もいいところがない」 そう思い込んでいた 自己肯定感の低い男の子   自分のよさが分からない 自分が好きだと思えない そんな男の子をじっと見ていると、 泣いていたり、何か出来なくて困っている 友だちの近くにいることがよくあった   日本語が話せない外国籍の男の子H君が転校してきた時も、 ジェスチャーを使いながら最初に遊びに誘っていたのは彼だった 「日本語が分からない […]

ふわふわでぽかぽか

「飛び出し君」が転校してきたことで わちゃわちゃが勃発する日々 その中で智恵を絞り 手立てを考え 身につけたことが 子どもの声を「聴いてみる」 子どもが「やってみる」のを「見守ってみる」   すると感じられるようになった 子ども心の優しさと思いやり これは 3年生3学期の最初の頃のお話し   学級委員さんを決めた   選ばれた二人は 学級委員さんが初めてで 笑顔満点の […]

1つの勇気

今回は、「飛び出し君(T君)」の対応で懸命だった私に 「先生、T君にチクチク言葉を言われて心は傷つかないの?だいじょうぶ?」 と気にかけてくれたY君のお話   Y君は、係を決めるときに 悩んで決められない男の子 悩んで、悩んで選べない   保育園から一緒の友達は 「いつものことだよ」 と言っていた   何とか決めた係なのに 「やっぱり変える」 と言って、次に選んだのは […]

「飛び出し君」の春風

教員人生最大級の王者「飛び出し君(※1)」と (※1 教室を飛び出して戻ってこない子) 出逢って5か月目の2月頃のこと 掃除の時間に気付いたら、 「飛び出し君」がいない。   学校の中を探していたら、 給食のデザートを美味しそうに食べながら、 お庭でひなたぼっこ中の彼を見つけた。 穏やかな表情の彼を見て、 「掃除に行きなさい」と言う気にもなれず、 隣に座り、2人でぽかぽかひなたぼっこを始 […]

小さな声を聴く~「学校が楽しい」と言った女の子の本音~

学級崩壊のクラスを立て直していた頃のこと 「ダメ」という言葉を使わずに 「どうしたの」という言葉を使って、 子ども達の話に、以前よりも耳を澄ませて聴くようになると、 堰を切ったように突然泣き出す子ども達が出てきました。 出てきたというか続出でした。 いろんな家庭環境でふんばって生きている子ども達が いろんなお話しをしてくれました。 そして、私はそのお話をじっと聴きました。 その中で、当時の私の学級 […]

頭からけむりもくもく

3年生2学期 算数の授業中でのエピソード 分数の引き算で 私の「なぜかな~」の問いに 子ども達が頭から、けむりが出そうなくらい考え始めた。 それでも納得した考え方に辿りつかないから   「そろそろ先生登場かな?」 と、言った瞬間   「先生、言っちゃダメ!」 「ダメだよ、僕たち考えたいんだ」 「先生は教えちゃダメ」 と、子ども達が口々に私にダメ出し   分からない事が […]

ナミダの居場所

ナミダの役割に気づかせてくれたのは 私が小学校の先生をしていた時 担任をしていたクラスにいた 10歳の女の子Mさんだった   何でも良くできる姉がいて、 いつも比べられて育った彼女は 10歳にして眉間にシワを寄せては 〇〇君が言う事を聞いて「くれない」 〇〇ちゃんがやって「くれないと」 いつも、いつも訴えに来る子だった   内心私は彼女の事を 「くれない星人」と名付け、 Mさん […]

心が繋がっているから

3年生で学級崩壊となったクラスを 4年生で引き継いだ4月の出逢い   私と視線の合わない子ども達ばかりのいる教室は ヒヤリとした冷たい雰囲気が漂っていた   「面倒くさいし、やりたくないし、出来ないし」 を、子ども達から山のようによく聞いた   2日目給食の準備の時、 男子が廊下で野球をしている   少なくとも3年間は同じ場所で、 一緒に過ごしているはずなの […]

みんなにあるよ、天才のたね~無限の広がり~

「先生、私の息子、アスペルガーです。」 初めて出逢った時に、お母さんは私を真っ直ぐ見てそう言った。   「小さな時に、周りの子の様子と何か違うと思い 相談しにいったら、アスペルガーだと分かりました。 だから、他の子と違う行動をとるかもしれませんが 先生よろしくお願いします。」 言葉を飾ることなく、私の目を見て真っ直ぐに話すお母さんの姿勢に私は感銘を受けた。   一緒に過ごしてみ […]

ペンギン物語の裏話

当時、小学校の教員だった私が、 車中、音楽を聴いていたら、 お話しのイメージが降りてきて、 試行錯誤の教員人生と重ね合わせながら、 書いた物語が「ペンギン物語」です。 3学期の終業式を目前に控えていました。 翌日、勤務先の学校で、 以前担任をしていた5年生の教室に行き、 イラストの得意なRさんに、 「Rさん、お話し作ったよ。 ぴったりの絵を募集中」 と言うと、 「描くよ、先生! あっ!1人では大変 […]

無限の可能性の中の幸せの紡ぎ方

無限の可能性は、点と点、瞬間瞬間の紡ぎ方しだい。 私が小学校の先生をしているとき、 学級崩壊したクラスを引き継いで 担当したことがあります。 そこで知り合った子どもたちは、 「やりたくない」 「めんどくさい」 「できないし」 が口癖でした。 でも、その奥に、 本当は、 「やりたい」 「チャレンジしたい」 「諦めない」 という純粋な思いが眠っていることを、 私は感じていました。 純粋な子ども心が、 […]

自己肯定感と希望

「叶う夢だから心に宿る」を伝えてみえる、 とし先生との出逢いは、今から約2年前… ある講演会の会場でお隣の席になった時。 とし先生の後ろに、 ずらりと名刺をもった方々が20人ぐらい並び、 「きっと著名な方なんだろうなぁ〜」 と思ったのが最初の出逢いでした。 そんなとし先生が、 お昼になると、自ら近くに座った方々を誘い、 一緒にランチに行った時… 「僕の夢はね、国語、算数、宝地図を 教育 […]

幸せになるGIFT

一見、「ネガティブな行動や感情」だと 思えるものの中から宝物が見つかることがある   先日、戸隠奥社へ早朝参拝に行った 朝の3時半頃 夜明け前の闇の中 約2㎞の参道を 足元を一歩一歩確かめながら歩く   奥社に着いた頃 朝日が昇り, 視界が広がった   帰り道の参道は 力強く立つ木々 清らかな水の流れ らせんを描くようにそよぐ風 命の息吹を奏でる野花や若葉 光の中で […]

プラスのスパイラル

やる気が全くない子 前担任からの引き継ぎに、 そう書かれていた彼と 4年生の時に出逢った   真夏の動物園の白クマの様に 机にグダっと寝そべり、 授業中、全くえんぴつを持たない 「えんぴつ持たない君」だった   叱っても、なだめても、褒めても 全く無反応 様々な手立てを試しては その無反応にメゲて いやいやまだまだと気をとりなおし また試しても無反応   ノートに赤ペ […]

幸せにと想う~LGBTの女性教員のお話し~

LGBTの女性のFB投稿記事を読んで ある先生のエピソードを思い出した。   夜遅く、その方と2人きりになった職員室で 「私、女の人が好きなんです」と、打ち明けられた。 「そうなんだね、女の人が好きなんだね」と言ったら、 「誰かにずっと話したかった」 そう言って、彼女は泣いた。ずっと泣いた。 泣き止んだ後に、 「誰にも言わないで下さい。 他の先生から、どんな風に思われるか怖いんです」と、 […]

愛おしさの扉

何気ない日常 足もとに咲くタンポポ 旅先で見たりんごの木 一面に広がる菜の花畑   その中で静かに生きる みつばちさん達の命 受粉を通して 人や生き物に食べ物を届けてくれる 木々や植物の命を次に繋いでくれる 大いなる自然の命の循環の要の役目   刺すから怖いと避けていた みつばちさんの 日々の営みに触れてからは みつばちさんを見かけると あぁ、みつばちさんが生きている 今日も生 […]

幸せのたね

幸せのたねは 全ての人のココロの中に 子ども達にとって、家庭は1つの世界 世界中の子ども達の1つ1つの小さな世界が どうかどうか安心な場でありますように 世界中のひとりひとりの子ども達が どうかどうか幸せでありますように そんな世界を創れますように   Photo by Emmy

星のカケラという名前~父と対話ができたこと~

大自然と神秘な場所へ、 ユニークな仲間達との旅で、 感じて気づいたこと。   私の名前、あやおは「文尾」と書く。 男と間違われることがしょっちゅうあるこの名前… 特にこの名前に使われている「尾」が、実はずっと嫌だった。   小学生の頃、絵画コンクールで受賞した時に、 校長先生に全校生徒の前で、「ふみお君」と呼ばれたことがあった。 前に出て行かなかったら、 「ふみお君、ふみお君、 […]