子ども達との物語

今日のひとこま~お掃除中のケンカから~

お掃除中の子ども達のケンカ

本日、代打により小学校に行きました。

掃除の時間中、

担任の先生が女子2人に聞かれて「いいよ」と答えた

先生用のホウキを、

男子が「なんで使ってるんだ!」

と見とがめて言うと

女子が「だって先生がいいって言ったもん!」

男子「ゴリラ」

女子「ばか!」から男子対女子のケンカに発展!

別教室から戻ってくると、

人が群がってお祭り騒ぎ

あーこの感じ!懐かしい😆

掃除の時間のお祭りケンカ!

一斉にわたしを取り囲んで

言い分を主張し始める子ども達に

「はい、1人ずつお話し聞くからね。

まずは掃除が終わってからね(ニッコリ)」

ケンカを続けたかった

子ども達、肩すかし

集まってごしょごしょと話す

女子達もここでバッサリ

「掃除です」と一旦区切り、場所も分けます。

放課の時間になると

掃除が終わるのを待って、ケンカ男子

「僕たち、放課なので遊びにいきたいからもういいです」

と言っていなくなり、

ケンカ女子も

「わたし達も、放課に遊びに行きたいからもういいです」と言って、

いなくなろうとしたところを

「とっても嫌だって集まって言っていたよね。

だからお話し聞きますよ、1人ずつ」と引き止めました。

3人集まると、一斉に

「男子が悪い!」と責めていた女子達も

1人ずつ呼ぶと

「本当は、ケンカしたくないの」

「ゴリラとか悪口、言ってほしくない」

「ホウキごときでケンカしちゃった自分がバカみたいで、

腹が立って男子に八つ当たりしちゃった」

と、それぞれ^_^

「ゴリラとか悪口、言ってほしくない」

と言った子に、

「自分から伝えてみる?先生から伝えてみる?」

と聞くと、

「自分からはよう言わないから、先生から言ってほしい」

との事^_^

(バカとは言えるけど、

悪口は言ってほしくないは言えないんだね、

と、内心思いながらも)

「分かったよ、伝えてみるね」と約束。

10分の6悪口男子

件(くだん)のケンカで女子から

「悪口を言ってほしくない」と言われた男子

遊びに行くと言って出て行ったのに

気になったのか戻ってきました。そこで、

「もしかしたらなんだけどね、

悪口をおはようとか、

挨拶ぐらいの気持ちで言うことあるのかな」と聞くと

「ぼくはね、10分の6が悪口で、

10分の4が挨拶とか普通のこと」との返事。

悪口言ってほしくない!と言っていた女子が近くにいたので、

「10分の6が悪口で、10分の4が挨拶とか普通なんだって」と伝えると

「あーー」と言って、分かった表情を浮かべる女子。

「10分の6が悪口なら、10分の1減らして、

半分ずつにしてみない?」と提案してみると

「それはまだわからない」とのことでした。

この「それはまだわからない」は、

「ちょっとやってみるけど出来るかはわからない」に聞こえました。

次会う時にはどうなっているのかな。

おわりに

図工の授業をして、

さようならをして、

みんなが出て行った教室に

帽子を忘れ取りに戻った

件(くだん)のケンカ男子

イスに置いてあった開きっぱなしの筆箱を

「これも忘れているよ」と差し出すと

「置いていこうと思ったのに!」

と言いながら、手を差し出して、筆箱を受け取ると

「先生!今度はいつくるの?」とのこと

今日のひとこま

たまゆらフォト
ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生 愛知県在住。元小学校教員。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です