モンスターママじゃないよ~4月・5月に不安定になる子どものママが試みたこと~


今回は、新しいクラス、新しい担任の先生になる

4月、5月に不安定になる小学校6年生の息子さんのいる

あるママとしたお話しを

「わたしのように困っているママがいるはずだから」という

そのママの想いを受けてシェアします。

彼女と初めて会ったのは、今年の初め

我が家で「小さな上映会」を開催した際に、

車で1時間以上離れたところから、お友達と一緒にご参加いただきました。

初めて会うわたしに、「会いたかったけど、緊張する」と言いながら、

親しくしている友だちの近くで、最初モジモジとしていました。

映画を観て、感じたことをシェアしあって、一緒にご飯を食べているときに、

「なぜ宿題ってあるのですか。宿題で親子ゲンカになって、家庭崩壊するから、宿題へらして下さいって先生に言ったことがあるのです。」

とお話しされたのが印象にのこりました。

それから2ヶ月ほど経た3月、

今度は彼女のホームグラウンドで再会しました。

子育て中のママさん達が開催した講演会のサポートをしてみえました。

互いに助け合い、支え合っているママコミュニティの主催する会は

とっても温かで、心のつながりを感じる会でした。

会が終わった後で立ち話をしていると、彼女が

「担任の先生が代わる4月、5月に、いつも子どもが不安定になるから、今からどうしたらいいのかと思って悩んでいる」

と言ったので、

「どうしたの」

と聞いてみると、

お子さんは、周りの子ども達と同じ量の宿題をこなすことができないのだけど、新しい担任の先生にそれを伝えていいのか分からないし、同じ量の宿題をやろうとすると、家で荒れて、学校でもイライラすると周りの友だちとうまくいかず、ということが、4月・5月に起きやすくて、本当に、今の担任の先生に、どうか引き継ぎをよろしくお願いしますって伝えているのだけど、それもちゃんと伝わるのかも不安で、それなら自分で先生にお話しにも行きたいのだけど、、、

といった内容でした。

わたしは、お話しを聞きながら、

「お子さんのことを考えるなら、担任発表のすぐ後にでも連絡して担任の先生と率直にお話しするといいですよ」

と伝えると、

「クラス替えのあったばかりの4月・5月に子どもは荒れるから、みんなと同じ量の宿題はできないって先生に伝えたら、『モンスター(ペアレンツ)』って思われちゃわないかと不安で」

と不安がってみえました。

「あははは~伝えて大丈夫ですよ、むしろ、わたしが担任の先生だったら、子どもの現状を事前に理解して子どもに適した対応を準備できるから、伝えてくださる方はありがたいですよ。」

とお話ししました。

彼女とお話しをした日、

自宅に帰ってもう1度、彼女との会話を思い出し、

何かと多忙な先生にお願いをする際に、

どんな話し方だと誤解なく一番伝えたいことを伝えて、

かつ先生の協力を得られる話し方があるかなと考え、

彼女に次のようなメッセージをしました。

6年生の先生にお伝えしたいこと

・新しい教室、新しい先生に変わる4月、5月不安定になりやすい

・宿題でもストレスを感じてノートを破ったり、鉛筆をかじったり、〇〇したりする。

 (〇〇には具体的な行動を入れる)

・親としては、子どもが慣れて安心すると(  という)よさが出てくると思っています。

・そのために、宿題は〇〇という配慮をお願いしたいです。

「事実、具体的行動、親の願い、先生へのリクエスト」の順でお話しをして、

子どもが「慣れて安心する」ことや「元気で学校に行く」という願いを、

担任の先生と親との共通の最優先事項とする会話の仕方です。

すると彼女から

「わ~~、さっそくありがとうございます。めっちゃ有り難い。こうやって伝えたらいいって分かって安心できました。」

とお返事をいただきました。

5月5日子どもの日の今日、その彼女と再会しました。

わたしを一目みた彼女の口から、

「担任の先生にお話しに行ったら、担任の先生も不安に思っていたことを分かってくれて、息子のことも昨日より今日少しでもできるようになったらいいからって言ってくれたのです。」

と、嬉しい報告が飛び出してきたのです。

「どんなお話しをされたのですか。」

と聞くと

「子どもが元気に学校に行ってほしい、そのために宿題を減らしてほしいと伝えたら、先生も理解してくれて周りの子ども達が五ミリ方眼ノートでする漢字の宿題を、漢字ドリル練習用の補助ノートを実費になるけど彼用に購入することもできますと提案があったので、子どもに、お母さんは、お金出すから補助ノートを先生に頼んで買うこともできるし、五ミリ方眼のノートがよければそれも準備することもできるから、先生と話し合って決めてねと子どもに伝えたら、子どもは先生と話し合って、自分でどうするか決めることができたのです。そして、4月、5月いつも不安定になって慣れるのに時間がかかっていた子どもが、今年はそうなることもなく、元気に学校に通っているのです。本当によかった。わたし、このことのお礼を直接伝えたかったのです。あやおさん、ありがとうございます。」

と伝えてくださったのです。

彼女から、「事実、具体的行動、願い、リクエスト」を担任の先生に伝えたら、

担任の先生から息子さんに適した宿題のやり方提案があり、

宿題のやり方を息子さんが決めることで、

息子さんが元気に学校に通うという現実になったのです。

初めて出会った時の彼女は、

「会いたかったけど緊張する」と言っていたぐらいの人見知りさんでした。

その彼女が息子さんの担任の先生に、

息子さんの件をお話しに学校に行くということは、

とても緊張するし勇気がいっただろうな、ジャンプしたんだなと感じました。

わたしに「ありがとう」と彼女は言ってくれたけど、

わたしこそ彼女の勇気に「ありがとう」だなって思いました。

今回の「事実、具体的行動、願い、お願い」という話し方は、

めちゃくちゃケンカが多かった子ども達を担任した際に、

子ども達がそれぞれわちゃわちゃと無秩序に話す内容を聴きながら、

「事実(具体的行動)、気持ち、本当はどうしたかったか」の順に整えていき、

本当の気持ちが分かったら、

次は、相手にどうしてほしいのかを互いに提案するという方法で、

子ども同士の関係性が丁度いい塩梅になっていった実践があったので、

その実践をちょこっとアレンジしてみました。

本当の気持ち(ニーズ)が分かったら、

提案し合うという方法は暴力を生まない平和な対話法だということを

わたしは後にNVC理論として知るのでした。


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