まんぼう作戦~カリスマからの逆転の発想~

今回は、あるカリスマとの出逢いが、

学級崩壊したクラスを立て直した際の

「まんぼう作戦」の発想のたねになったお話しです。

 

先生になって3年目ぐらいの頃

女性経営者にやたら人気の

物腰柔らかな社長さんからのお誘いで、

ハロウィン仮装パーティーに行った時のこと。

レディーガガや不思議な国のアリス風など、

華麗に着飾った人達の集まりの中で、

わたしの目を釘付けにした男が一人!

 

ふんどし姿でほっぺにはぐるぐる渦巻き笑

 

もう聞くしかありません。

ふんどし男子に近寄り、横に座って、

「着飾った人達の中で、なぜふんどし?」

と早速インタビューしました。

すると、

「たいていみんなは仮装というと着込むから、

その中で目立つなら極力『着ない』ことでしょ。」

わたしは、彼の返事に斬新だ!と思い、

インタビューを続行しました。

「まさに逆転の発想ですね!

で、このふんどし、どうやって準備したのですか。」

「100均でパンツ買って、はさみで切って、さっきトイレで着たんだよ。」

(うわーー最小限の費用で最大効果。ここでも逆転の発想だ!)

尊敬です。

ふんどし男子は背もそんなに高くなく、

ほっぺにぐるぐる渦が描かれていてイケメンでもなかったけど、

会場の中で一番目立っていて、

不思議とすごく可愛い女子を連れていました。

あのハデハデなハロウィンパーティーで、

会話の内容と共に今でも覚えているのはふんどし男子だけです。

それぐらい印象深く心に残りました。

それから、どれくらい経ったかは分かりませんが、

テレビをつけて「解決!ナイナイアンサー」という番組を観ていた時です。

芸能人が悩みを相談するという番組に、

あのふんどし男子が回答者席に座っていたのです。

しかも、(イケメンじゃないのに)

カ・リ・ス・マ・ホ・ス・ト!!!!!!

あごが外れそうでした。

 

それから数年が経ちました。

学級崩壊をし、「面倒くさいし」「やりたくないし」「できないし」

を言う子ども集団を目の前にして、

それまでの方法では全く上手くいかない!

と暗澹(あんたん)たる気持ちで

袋小路の出入り口をうろうろしていたわたしは、

いったいどうしたものか、

何をしたらいいのか!

と考えに考えていました。

そして、お空を見上げた時に、

「それまでの方法では上手くいかないなら

今までとは逆のことをやってみよう!

名付けて『まんぼう作戦だ!』」

と、ひらめいたのです。

 

実は、それまでのわたしは

子ども達に熱く語り、先頭に立ってぐいぐい引っ張り、

教室の中を早歩きで動く

自分で言うのもなんですが熱血先生でした。

(あ~書いていて恥ずかしい笑)

 

だけど、熱く語っても聞く耳ないし、

先頭に立って引っ張ってもついてこないし、

先生なんて「あっかんべー」の

繋がりを失って心がバラバラな子ども集団を前にしたときに、

語っても聞かないなら、まず話を聴こうと思いました。

子ども達をじっと観察すると、

大人にお話しを聞いてもらうという体験が不十分な子ども達が多く、

「話を聴きましょう」が通用するのは、

大人が子ども達に耳を傾けるからこそだなと気づいたからです。

そして、先頭に立ってぐいぐい引っ張ってもついてこないなら、

ゆっくり歩いてみようと思いました。

ケンカや事件がよく起きる教室の中は不安感が高く、

子ども達に落ち着きがありませんでした。

子ども達に「落ち着きなさい」と言うなら、

まず自分が落ち着いていることが大切だなと思いました。

 

今までの先生然としたやり方は手放して、

逆転の発想からの手立てを試みていきました。

 

ケンカや事件がよく起きる教室の中では、

子ども達の荒れた言葉にトゲトゲした感情がのって、

黒い渦が起き、渦が広がって、教室の中の雰囲気が一気に悪くなります。

すると、先生もその渦に巻き込まれ、

不安になったり焦ったりして、

心が乱れたままに反応し、

子ども達を強い口調や力でコントロールしようとします。

じっと観察すると、「言うことを聞かない」子ども達を前にして

いろんな先生がストレスを抱えて子ども達に関わっていました。

そして、強い口調や力でのコントロールは手立てとして

その時には既に機能しない方法になっていました。

 

その頃わたしは、自分自身が不安を感じると、

気持ちが急い(せい)て、呼吸が浅くなっていることに気づきました。

スタンフォード大心理学者のケニー・マクゴニガル先生の本によると、

脳の機能として、ストレスが高くなると闘争・逃走反応を起こし、

意志の力(「やる力」「やらない力」「望む力」)を司る(つかさどる)

前頭前皮質の活動を停止させると書かれていました。

なるほど、意志の力を高めるには、

まずストレスを感じていることを

認めることからだと考えたわたしは、

不安になったり焦ったりして、呼吸が浅くなると、

大海を悠然(ゆうぜん)と泳ぐまんぼうを思い浮かべ、

ゆっくりと呼吸し、わたし自身の意志の力を高めて、

目の前の現状に対応するということを意識しました。

あと、とぼけた顔のまんぼうを思い浮かべると、

クスリと笑えて、楽しい気持ちになるので、

荒れた子ども達の言葉やトゲトゲの感情に対応する際、

わたしには合った方法でした。

 

呼吸が浅くなると、

意識して呼吸を整えることは後に、

心を整えていたこととイコールだったと知る

この「まんぼう作戦」は見事に当たり、

子ども達と一人一人関係性が出来ていくと対話ができるので、

ケンカや事件が起きても、

それぞれに必要な学びとなって子ども達は成長していきました。

 

これらの経験を通して、

わたしは目の前の現状に対して、

それまでの方法が上手くいかない時は

・それまで「やっている」ことを「やめる」か逆のことを試す

新たな視点が必要な時には、

・その道のプロに聞く(参照 ヤンキーコミュニケーション

というのが課題に取り組む時や、

何か事を成そうとするときのマイ・ルールとなりました。

 

もし、目の前に「どんなに言っても、言うことを聞かない」という子どもがいたら、

・言うのをやめる

(うまくいかないことを繰り返すのをやめる)

・話を聞く

(言う→聞くと反転する)

から、試してみたらいいかも。

カリスマホスト直伝の技!笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Photo by Emmy choosejoy

 

 

まんぼう作戦~カリスマからの逆転の発想~」への2件のフィードバック

  1. あやおさん

    マンボウ作戦!まず 名前がいいです♬
    それだけでやってみたくなる名前です!

    マンボウを思い浮かべると確かに笑えます。そしてゆったりとした気持ちになります。
    私にもとっても共感でき、真逆のことをやってみる!これ、徹底してみよう~って思いました。
    どうにも中途半端な感じにやってました。

    90度ではなく180度、真逆でやってみます♪

    でもそのふんどし男子からその方法に気づく、編み出すあやおさん。
    おもしろすぎます(笑)

    ふんどし男子(イケメンではない)にインタビューをしているあやおさんの姿がリアルに妄想できます♪ ふんどし男子よりも、そんなあやおさんがおもしろい!

    いつもありがとうございます!!!

  2. ヨウコさん

    面白がっていただき嬉しいです♪
    崩壊したクラスって、子ども達は冷ややかな雰囲気で話しかけてもシラ~っとしているし、初めての給食の時間は男子がごそっと教室にいなくて探したら廊下で野球やっているしで、メゲることばかりが起きる日々の中に埋没すると、本当に自分のメンタルがやられてしまう!からの苦肉の(奇)策!「おぼれる者はわらでも掴む」といいますが、あの時のわたしは、カリスマホストからの「まんぼう」だったんです笑 「え~算数なんてやりたくないしぃ~」「つまんないしぃ~」と言っている子ども達を目の前にして、お経のように(まんぼう・まんぼう)と唱えて心を整えていた、わたしの修業時代です。ターシャ・チューダーは、嫌なことがあるとご自身の大好きな水仙のお花畑を思い浮かべていたと、友人から聞きました。だから、メゲることや嫌なことに埋没しない、気持ちを切り替える1つの方法なのかなと思います。
    わたしも、ふんどし男子との短い出逢いが、まんぼう作戦の発想のたねになるなんて、その時には思ってもいませんでした。ありがとう!ふんどし男子よ! そして、ヨウコさん、励みになります。コメントありがとうございます。また!
      

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