天才のたね

子ども達との約束

離任式でお話ししたこと

 

お仕事を辞めるというのを聞いて驚いたと想います

もしかしたら、中にはうすうす感じていた子もいるかもしれません

2年間という短い間でしたが

私は、このT小学校に来て

とても大切なことを教えてもらいました

6年生のみなさん

4年生のみなさん

あなた達と過ごして

子ども心がもつ創造性

天才のたねが本当に1人1人にあるんだということを

あなた達を通して教えてもらいました

 

そして、お友達が困っていたら

だれかが泣いていたら

自分がどんなに辛い時でも

やさしくできる

手助けできる

そんなやさしさと思いやりが

生まれ持って心の中にあるということも

あなた達を通して教えてもらいました

 

そのあなた達から教えてもらった

大切なことは

おそらく

大人の多くの人達が忘れています

 

だから、今度は大人の人達にそれを伝えて

子どもがもつ素晴らしい心を大人達が取り戻していったら

大人の社会は今よりもずっと

やさしくて、楽しくて、幸せな社会になると思って

今、動き始めています。

 

何ができるかは全く分かりません

だけど想っていることは

あなたたちの子どもや子ども

100年先、200年先の

子ども達が笑顔でいたらいいな

っと、想っています

 

こんな大きなことを今ここでお話しするのは

実は、私がとっても弱いからです

新しいことをするのは

とても勇気がいります

だけど、あなた達に約束したら

勇気をもって

次のことにチャレンジできると思うので

あなた達に今こうやって約束をして

いきたいと思います 

 

どうか、私のことを思い出す時には

あやお先生、勇気を出して

と思って、思い出してください

 

私は、一度繋がった心と心は

離れていてもずっと繋がっている

と思っています

 

だから、あなた達が私を思い出すときに

勇気を出して

と思ってくれたら

私は、何か新しいことをする時に

勇気が出ると思います

 

そうやって、小さいことでも

一つずつやって

さっき伝えたことを

実現できるといいなと思います

今、こうやって約束したから

一歩ずつ進んで行きたいと思います

本当にT小学校のあなた達には

とても大切なことを教えてもらいました

それは、私の宝物です

ありがとう

これでお話しを終わります

 

 

Photo by Emmy

ABOUT ME
ペンギン先生
ペンギン先生 愛知県在住。元小学校教員。 学級崩壊のクラスを受け持ち、「面倒くさいし」「やりたくないし」「出来ないし」という子ども集団を目の前にして、「何とかしたい」「道を拓きたい」と懸命に試みていたあの頃の私を思い出しながら書いています。 自己肯定感の低い子ども達や家族の心の闇に直面し、「子ども達一人ひとりに、必ず1つは『天才のたね』がある!」「温かな家族のようなクラスにしたい!」という想いを心の灯火に、試行錯誤しながらも課題に1つ1つ取り組み、全国平均76%よりも低かった子ども達の自己肯定感が担任していたクラスでは97%へと向上しました。 このブログを通じて、子供達の可能性を信じる気持ちが波紋のように大人たちに広がることを願っています。